親孝行

週末は親孝行をかねて、母と伊豆のイチゴ狩りに行ってきた。
最近のハードスケジュールで何かと母親とのコミュニケーションが取れなかったので、
金曜日から、実家で仕事ができるようにプリウスを担いで母のもとへ行った。

しかし、基本的に専業主婦な母は、忙しいというおいらの言葉を理解できない。
まずWEBデザイナーという言葉すら理解していない。
今回は、いきなり火から金にかけて姉と三人で韓国に行こうと言い出す。
土日を入れてならまだしも、そんな週のど真ん中に無理だよと言うと、落ち込む。
第一、土日を入れられないのが、だんなが土日は仕事で犬を見る人がいないからだ。
犬をペットホテルなどにあすけるのはかわいそうでできないらしい。
なんでもいつも広い家を自由に行き来しているのに、狭いところはかわいそうと言う。

おいらの仕事より犬優先なのである。

そして土曜日はいきなりお墓参りに行き、買い物に連れて行かれた。
おかげで仕事をするのがそれじゃなくても後回し人間なので、深夜になってしまった。

だけど、そんな人生を少女のように楽しんでいる母が、かわいいと感じる最近なのである。

イチゴ狩り

日曜日、早朝4時半に起きて、はるばる伊豆までイチゴ狩りに行った。
しかし、天気予報は何日も前から日曜は大雨と言っている。
内心中止になって欲しかったのだが、どんなに雨が降ろうとなんだろうと、旅行会社だって商売である。
もちろん中止になるはずがない。

そして何よりも驚いたのが、そんな天候の悪さに関わらず、二台のバスが満席という大盛況でバスがスタートした事だ。

確かに時期は河津桜修善寺の梅園に行くのはもってこいの時期。そこにイチゴもつくのだから人気も分かる。
だけど、おかげで何とどこに行っても観光バスで混み込み。

何よりもどにいってもトイレには長蛇の列で、つめつめスケジュールで一カ所でろくに時間も取れないのもあって、おばさんたちがトイレに並ぶためのツアーに感じた。
ガイドさんも何処かに停まるたびにトイレの話をするし、あちこちからトイレに行っておかないとという声が聞こえるのだ。

で、おいらの一番の目的のイチゴだが、こんなこと言いたくないのだが

おいしくなかった。
味がない。。。中にはもう傷んでいるのもあるくらい。。。

伊豆の江間のイチゴだが、たくさんのビニールハウスが並んでいる。
どこも全部まずいとは思わないが、まずおいらたちのビニールハウスのおじいちゃん、おばあちゃんが良くなかったのかもしれない。

入るや否や、客にあれこれ言う。
食べ方の注意とかではない。最初から敵意むき出しなのである。
おいしいのを探そうとすると、そんなとこで取らないで奥の方のを取ってと指図する。
食べ放題なのにろくにイチゴを選ぶ事もできない。

そりゃーハウス内はおばさんたちの文句の大合唱状態。
うちの母も悔しいと食べながらしきりに文句を言っていた。
なんでもいつもは50個食べるのに、今回は30個しか食べられなかったそうだ。

けっしておいしくないイチゴの中でかろうじて食べれるのを探し、真っ赤なのはもう中がぐにゃぐにゃなので、上部分が白いのを探し、下の方だけを食べるとかろうじて味があったので上部分はほとどん残すという、確かにもったいない食べ方で食べると、最後に捨てるへた部分一人一人チェックして文句を言う。

『いくら食べ放題といってもこんな食べ方されちゃうれしくない』と。

おいおい。確かにもったいない食べ方かもしれないが、あなたたちのハウスは丹誠込めて作っていないだろう。
少なくとも一生懸命おいしいイチゴを作って提供しようと言う気持ちがあったら、傷んでいる物なんてないはず。そして何よりおいしいはず。

私だって心のこもったおいしいものなら、残さずきれいに食べるさとどなりたくなった。

まー長年食べ放題をやって大切なハウスが荒らされて心がすさんだのかもしれない。お客がさるやいなや、ハウス内を見る事なく、さっさとドアを閉めてさる夫妻の姿を見て、私はよりいっそう悲しくなった。

客のマナーも大切で確かに私も反省した。いくら怒っていても食べ物を粗末に扱ってしまったと。
でも作る方の気持ちがなければお客にも気持ちが出ない。

今度はさくらんぼかびわでリベンジしよう。
ちなみに母は◯◯狩りが大好きなのだが、まずかったのは今回のいちごだけで去年のいちごは絶品だったし、
巨峰やさくらんぼ、びわなど外れたとはなく、やっぱ旬の物はおいしいといつも言っているので、こりを読んだ方々も、こんな一部のハウスの話で変な印象を持たないで欲しい。